カーリースは「初期費用不要の定額制」と「残価設定があり支払額が抑えられる」という2つの便利な特徴がありますが、利用するならデメリットもしっかり確認しておきたいですよね。
そこで今回はカーリースの会社が運営しているHPには決して書かれないデメリットもきちんと解説します。「カーリースやっぱやめとくわ」という選択肢もありで。「これくらいのデメリットならOK」で初めて利用する感じで良いと思います。
デメリット1.中途解約で違約金(清算にかかるお金)が発生する
カーリースの月額料金は総額を契約月数で割って算出しているので、契約期間中に契約内容を変更したり、中途解約したりすることは原則、認められていません。
そのため、利用者の都合や、事故や盗難に遭って車が走行不能になったなどでやむをえず中途解約をする場合には、違約金が発生します。
違約金と言っても、解約する時点での車の価値(残価)や残りのリース料、損害金などを基に算出されるだけで、違約金という名目で別途高額な料金を請求されるわけではありません。
このことから、もしものときには高額な請求が発生するリスクがある点がデメリットとして挙げられます。
しかし自動車ローンの場合も、車が走行不能になったり不要になったりしたからといって残債が消えるわけではありません。このリスクはカーリースに限ったものではない、といえるでしょう。
これに対処するには、任意保険(自動車保険)で違約金特約を付けておけば大丈夫です。
デメリット2.リース契約に利息が付くが、開示されない
リース料率は、実際のローン金利で計算すると4~5%超となっています。一般的なマイカーローンの金利相場は1~2%ですのでやはり高め。
月額の支払いに含まれるのでわかりにくくなっていますが、金利やリース料率は利用者が払わなければいけません。
しかも、税金やメンテナンス、車検費用にもすべて金利がかかります。
デメリット3.購入する場合よりも割高に
カーリースを使うと車を購入する場合よりも割高に感じる人が多いです。これには、購入とカーリースの料金体系の違いが大きく関係しています。
自動車ローンは車両本体価格だけのローンになるのに対し、カーリースは、残価を引いた車両本体価格に、契約期間分の各種税金や手数料などを加えた総額を契約月数で分割し、契約期間にわたって支払っていくことになります。
契約期間は長期になることが多く、7~9年になることも。
このように、カーリースでは料金に車両本体価格以外の費用も含まれることで、月の支払いが安くても長期間にわたるため、割高に感じます。
しかし、自動車ローンの場合は、ローン返済のほかに、初期費用や毎年の自動車税(種別割)、車検費用などが別途必要になり、その都度まとまったお金を用意しなければなりません。その点、カーリースは諸費用が月額料金に含まれているので、大きな出費の心配がありません。
デメリット4.契約満了時に残価精算で高額な費用を請求されることがある
カーリースには「残価設定」があるので、車両本体価格は購入する場合よりも安くなります。
契約満了時に残価精算を行う契約方式なので、返却する車の価値が当初の想定残価を下回っていた場合に、その差額を契約者が負担しなければなりません。
返却時に思わぬ出費があるとデメリットに感じてしまうでしょう。
カーリースには、残価精算が必要な「オープンエンド」と、残価精算を行わない「クローズドエンド」の2種類の契約方式があります。クローズドエンドを選べば返却時の大きな出費というリスクは、回避できます。
デメリット5.原状回復費用が発生することがある
カーリースで車を返却する際には、車を契約時の状態に戻す「原状回復」が求められます。車の傷やへこみ、汚れやにおいなどを修理やクリーニングで修復しますが、その費用は原則、利用者が負担します。
返却時の状態によっては原状回復費用が高額になる場合もあることが、デメリットです。
車を利用していると、知らないうちに傷や汚れがついてしまうもの。原状回復費用を心配する方も多いですが、通常の利用における摩耗や軽微な傷、経年劣化などは原状回復の必要はありません。
また、原状回復費用をカバーするオプションプランが用意されているリースサービスもあるので契約の際に確認しておきましょう。
デメリット6.車が自分のものにならず、改造やドレスアップができない
原状回復の必要があるカーリースの車は、原則として改造やドレスアップができません。また、契約満了時に車を返却する必要があることも、デメリットといわれます。
ですが、カーナビやETCの後付け、アルミホイールへの履き替えなど、違法改造でなければ原状回復が可能なカスタマイズは自由に行えます。
また、契約満了時に買取りやもらうカーリースなら改造も好きにできます。
デメリット7.月々1万円などの広告があるが実際はもっと高い!
上記画像は自動車公正取引協議会からの引用。
社団法人から是正勧告を受けていた表示です。実際には1万円で乗れることは無く、おとり広告です。
「定額」となっていますが、ボーナス払いもあるので定額とは言えないのではないでしょうか?
デメリット8.値引きがない&残価設定も不透明
新車でクルマを買う場合は一部の超高級車を除いて全て値引きがあるものですが、カーリースでは値引きがありません。
また、残価設定も走行距離の申告で自由自在に販売店が設定します。一般的にカーリースの残価設定は下取り(買取)よりも安値を付けられることが多いです。
契約前に自分が乗る車の残価設定を確認しようとしても、カーリース各社のHPには記載がありません。
まとめ
カーリースのデメリットと思われる部分を解説してきましたが、以上の点をクリアできるのであればカーリースはとても良いサービスなので利用してみてはいかがでしょうか?